手に職があれば、たとえ英語が話せなくても海外転職は可能です。これは、エステティシャンやセラピストも例外ではありません。海外求人が豊富にあり、高級ホテルやリゾート地・街中など世界の様々な場所で求人を見つけられます。

また同時に、「ノルマに追われない店舗で働きたい」「年収アップさせたい」といったあなたの希望を満たすことも可能です。求人が豊富にあるからこそ、働きたい国・場所で、あなたの希望する労働条件の仕事を見つけることができるのです。

ここでは、日本で経験を積んだエステティシャン・アロマセラピストのために、あなたの希望や夢を叶える海外転職の方法について紹介していきます。

アロマセラピストやスパ求人で語学力は不要

海外で就職することを考えたとき、多くの人が一番不安に感じるのは語学力でしょう。職種によっては語学力が必須となりますが、エステやスパで働く場合、高い語学力は求められません。基本的には「日常会話レベル」でOKです。

なぜならお客さんの最大の目的は「施術」であり、あなたとのコミュニケーションではありません。施術中の会話は、「痛くないですか」「室温は調度いいですか」など限られたフレーズを使い回すだけです。最低限だけ英文のフレーズを覚えれば基本的な業務は遂行できます。

ただし、入社後は英語を学ぶ姿勢が必要です。例えば以下のような求人があります。

勤務先はマレーシア・クアラルンプールにある日本人経営のエステティックサロンです。ここで、フェイシャル技術やスキンカウンセリングのスキルを持つエステティシャンを募集しています。

応募必須条件には「英語でコミュニケーションができる」と記載されていますが、「英語が苦手な方でも、挑戦してみたいという意欲があればOK」となっています。つまり、応募時点で英語力に自信がなくても問題ありません。

海外で働き英語力を磨けば、その後のキャリアアップでグローバルに活躍していくことが可能です。

あなたの希望や夢を叶えるエステ・スパの海外求人は見つかる!

なお海外転職を考えたとき、あなたには実現したい希望や夢があると思います。例えば以下のような労働条件を思いつくのではないでしょうか。

  • リゾート地でノルマに追われることなくのんびり働きたい
  • 年収アップを目指したい
  • グローバルに活躍したい
  • 海外で自分のサロンをオープンさせたい
  • スキルを活かした他の仕事に就きたい

これらの条件をそれぞれ満たす求人は存在します。どのような求人なのか詳しく見ていきましょう。

リゾート地でノルマに追われることなくのんびり働きたい

厳しいノルマに追われてストレスを溜めている場合、「海外にある、ノルマの無い店舗でのんびり働きたい」と考える人は多いと思います。そうしたとき海外リゾート地にあるサロンだと「ノルマがゼロ」という求人が多く見られます。

なぜならリゾート地を訪れる旅行者に対してスキンケア用品を売ったり、リピーター客になってもらったりなど、年間契約してもらうことは難しいからです。一度きりのお客さんが多いためノルマを課しようがありません。例えば以下のような求人がこれに該当します。

勤務地は海が美しくリゾート地として人気のあるパラオ共和国です。パラオにある日系エステサロンでエステ施術のできるスタッフを募集しています。日本人エステティシャンが働いており、顧客も日本人がメインなので日本語のみで業務が可能なため語学力は問われません。

仕事内容は施術以外にも「エステコースの作成」「サロン掃除」「オフィスワーク」「車によるゲストの送迎」などがあります。リゾート地の場合、車の送迎などのようにエステに直接関係のない業務にも臨機応変に対応していかなければなりません。

一方で、求人票には「ノルマ制無し」の記載があります。ノルマのプレッシャーを感じることなくリゾート地でのびのび働けるのが、この求人の最大の魅力です。

ただし、「ノルマが無い」ということはインセンティブも受け取れないということを意味します。そのため高い収入は期待できません。この求人の場合も月給は10~23万円(1ドル110円で算出)であり、日本で働くよりも収入は減ってしまうでしょう。

しかし収入にはこだわらず、ストレスフリーの環境下でのんびりと海外のリゾート地で働いてみたいという希望は叶えられます。

海外エステ求人で年収アップを目指したい

一方で、海外転職で「年収アップを実現したい」と考えている人もいるでしょう。前述したような求人では年収アップは望めませんが、インセンティブ制のある会社に就職すれば可能です。実力次第でいくらでも上を目指せます。

このような会社は、リゾート地ではなく街中に店舗があります。リピーター顧客を作ってあなたを指名してもらったり、化粧品を販売したりすれば、あなたの給与に直接反映されます。例えば以下のような求人がこれに該当します。

勤務地は、日本のエステ業界最大手の海外支店があるニューヨークです。月給は21~50万円で、さらにインセンティブが加わります。そのため年収700万円を目指すことも可能です。

仕事内容は「受付」「カウンセリング」「サロン業務全般」です。14時から0時までのシフト制で勤務するので体力が必要になってきます。一方で美容に敏感な人々が暮らすニューヨークの中心地で、がっつり稼ぐことができます。

「海外で高収入を得たい」という方は、このようなノルマ有りの求人を見つけましょう。

外国人も相手にする店舗でグローバルに活躍したい

海外転職を考えたとき「日本人顧客がメインのサロンではなく、外国人が多く訪れるスパでグローバルに活躍したい」と希望する人も多いでしょう。そのような場合は、世界の富裕層が集まる街や高級ホテルにあるサロンやスパに就職するといいです。

そうすれば日本人顧客だけではなく、世界中から訪れる富裕層やそこで暮らすセレブに施術を提供できます。そのため、ある程度の英語力は必要です。例えば以下のような求人がこれに該当します。

勤務地はドバイです。桁違いの高級ホテルが並び、世界中の富裕層が集まるドバイの中心地にも日系のエステサロンが存在します。ここで美容エステティシャンの求人があります。

応募必須条件は「語学力」「美容・健康分野での経験」があることです。ここでの語学力とは、施術内容を説明でき、会話ができるレベルの英語力です。流暢な英語やビジネスレベルの英語力は求められていません。

またこの求人では、5つ星ホテルの1室を住宅手当として付与されます。日本では決して住めないような高級ホテルで暮らしながら、世界の富裕層やセレブを相手に自分の腕を試せる機会があるのです。

海外で自分のサロンをオープンさせたい

なお、海外で活躍したいと考えている人の中には「海外で独立して自分の店を開業したい」と考えている人もいるでしょう。ただし、海外でいきなり開業するのはおすすめできません。現地の文化や習慣、その国の人の性格などを知らないでエステサロンをオープンさせても失敗してしまうリスクが高いです。

例えば欧米人の場合、多くの人は美白に興味がありません。以前、イギリス人の友達に「ホワイトニングの化粧品をアジア人からもらったんだけど使って大丈夫なの?これ以上肌が白くなるのは嫌だ」と相談されたことがあります。アジア人は肌の白さに憧れを持つけれど、欧米人は色白を不健康だと考える傾向にあるのです。

そのため、夏の日には自ら太陽の下に行き、日焼け止めを塗らず肌をこんがり小麦色に焼く習慣があります。そんな欧米人に対して美白スキンケアコースの説明をしても全く興味を持ってもらえないでしょう。

このように海外で開業を考えているのであれば、現地の人の美容に対する価値観を知ることが非常に重要です。そこで、もしあなたがお店を持ちたいと考えているのであれば、独立支援のあるサロンやスパに就職するといいです。例えば以下のような求人を見つけることができます。

勤務先はシンガポールにあるトータルビューティーサロンです。エステだけでなく、アロママッサージやリラクゼーションなど幅広いメニューがあります。ここで、セラピスト・エステティシャンを募集しています。

スキルアップ制度が充実しており、あなたの専門以外の技術を磨いていくことができ、幅広いスキルを身につけられます。また、「将来独り立ちのお手伝いも致します」との記載もあり、海外で店舗運営していくノウハウも同時に学ぶことができます。

このような独立支援のある企業に就職すれば、現地で経験を積みながら同時に運営のノウハウを習得できます。

スキルを活かし、エステ以外の他の職種に海外転職したい

エステティシャンやセラピストの活躍の場はサロンやスパだけではありません。「身につけたスキルを活かして、海外で何か他の職種に就きたい」という人もいると思います。そうしたとき、美容学校の講師という選択肢があります。

海外にある日本人向けの美容専門学校では、日本人の美容教員を募集しています。例えば以下のような求人がこれに該当します。

勤務先はフィリピン・セブ島にある美容専門学校です。ここでは美容技術と同時に英語を学ぶことができます。語学と専門スキルを習得できるこのような学校は人気があり、海外にいくつか存在します。この美容専門学校では、美容教員を募集しています。

日本人の生徒に対しての指導なので高い語学力は求められません。ただし多国籍スタッフと一緒に働くので日常会話レベルの英語力は必要です。その他の応募必須条件は実務経験があることのみです。

「これまで過去の経験やスキルを活かしながら新しい職種に挑戦したい」と考えているのであれば、このような求人に応募するといいです。

アロマセラピストとして働く場合も基本的に同じ

なお、ここまで紹介した求人のほとんどがエステティシャンの募集でしたが、セラピストについても基本的には同じような求人があります。勤務先はエステサロンかスパがほとんどです。例えば以下のような求人を見つけられます。

勤務先は日本で30店舗以上のスパを展開する海外支店のシンガポール店です。ここではセラピスト業務をはじめ、スパマネージメント業務・セールス業務・スタッフの指導などに従事します。多国籍の顧客が訪れる店舗なのでグローバルに活躍できます。ただ、英語は日常会話レベル以上が求められます。

また、以下の求人のように高収入や独立を目指せる求人もあります。

勤務先は上海にある美容サロンです。ここでセラピストを募集しています。月給は20~50万円の提示があり、さらにインセンティブが支給されます。頑張った分だけ給与に反映されるのでモチベーションを保てます。

また、独立支援制度があり、開業コンサルタントを手掛けているスタッフから直接経営のアドバイスを受けることができます。将来的に自分のサロンを開きたいと考えている方は、このような求人に応募するといいです。

まとめ

「海外で働けるならどんな仕事でもかまわない」という安易な考えで海外転職しても失敗してしまいます。あなたにエステティシャンやセラピストとしてのスキル・経験があるのであれば、あなたの希望や夢を叶える求人は見つかります。

ここで挙げたように、エステに関わる転職では以下のような選択肢があります。

  • リゾート地でノルマなしで勤務
  • インセンティブ制度のある店舗で年収アップを目指す
  • 多国籍の富裕層が集まる国・都市での活躍
  • 将来の開業を考えている

ここで挙げた以外にも、様々な募集に目を通すことで、あなたの希望を満たす求人が見つかるでしょう。

まずは、多くの求人を見つけるために複数の転職サイトに登録することをおすすめします。日本では叶えられない条件の仕事を見つけ、海外で活躍するエステティシャン・セラピストを目指しましょう。


海外転職を実現するときであっても、転職サイトを利用するのが一般的です。日本に居ながら転職活動をするのが普通なのです(海外在住者も同じく転職サイトを使い、現地で活動する)。

ただ、海外転職に対応している転職エージェントは少ないです。日本にある転職サイトはほとんどが国内求人のみに対応しているからです。ただ探せば、問題なく海外求人に対応している転職サイトを利用することができます。

しかし、海外求人はそれ自体がレアです。また、「アジアに特化している」「専門性の高い求人ばかり保有している」など、転職サイトごとに特徴があります。そこで、2~3社の転職エージェントを利用して、見比べながら求人を探さなければいけません。

人によって狙っている国や求人は異なります。そこである程度まで求人の条件を絞って転職活動をしましょう。そのために必要な「海外対応の転職サイト」の特徴や違いについて、以下で記しています。